デザイナー斡旋サイトでの話

    フリーデザイナーの斡旋業者というんでしょうか、そういう所からコンタクトいただきました。「登録すればポートフォリオページが持てて、お仕事募集のアピールが出来、ややこしいやり取りはサポートします!」というものなんですが。

    こういうサイトはたくさんあるけれど、だいたいアート系のデザイナーさん向けなんですよね。私の絵柄では縁がないだろう~と思いつつ、サイトを覗いてみましたら。意外にも、コミック系の絵描きさんもたくさんいらっしゃいました。へ~めずらしいかも。実際の仕事につながった案件も、少ないながらあるようです。(サクラかもしれないけど)
    アート系イラストレーターさんもたくさん登録されていました。構成がよく、丁寧に作られていて、オープンで良い雰囲気のサイトです。しかし……。

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    各作家の詳細ページに「料金の目安」という項目がありまして。アート系イラストレーターさんの料金は、だいたいまぁこんなものでしょうという感じなんだけれど、コミック系イラストレーターさんのほうは……平均して、全体の金額が非常に安い印象でした。料金の設定は作家自身がするのか、サイト運営側が審査して決めるのか、わからないんですけれど。(たぶん、作家が設定しているんじゃないかなぁ)高い料金の人もいるのですが、それはごくわずか。ほとんどの人が「本気でこの値段で取引するのか」と、両肩を鷲づかんで揺さぶりたくなるものでした。

    あくまで「目安」ですから、交渉のスタート金額かもしれません。人によって、目安となる作業量の捉え方が違うのかもしれません。ある人はハガキ大サイズのカットの値段かもしれないし、ある人はA4フルカラーイラストの値段かもしれない。(一応、設定はA4サイズ1点の値段となってるんだけど)
    それにしたって1点1000円はないだろうと思います。
    ココから、中間マージンが30%差し引かれるんですよ。源泉徴収も引かれるんですよ。1点1000円として、何点も発注があればいいですけどね。

    登録されているコミック系作家さんは若い方が多く、おそらく生業としているわけじゃないからバイト感覚で、「おこづかい程度の金額でもいい」と思ってるのかもしれませんね。でも、作家さんの中には余所でお名前や絵を拝見したことのある方もいらっしゃって、そういう人がやっっすい金額を目安としているのを見るとしょんぼりしてしまいます。

    コミック系のイラストは、本当にこれくらいの価値しかないんでしょうか。私はそうは思いません。作家や受け止め側によって、その差はかなり大きいと思いますけれど、「仕事」として請ける以上は、最低でも原価(材料費、人件費含む)が取れるくらいあっていいと思います。実際受け取れるかどうかは別にして、作家さんにはそういう金額の意思表示をしてほしいです。
    自分の絵の価値なんてなかなかわからないけれど、原価の計算が出来ないようなら「仕事」は請けられないと思うのです。

    雰囲気はいいし、運営側のちゃっかりした部分も評価できるサイトでしたが、私が登録したら、空気読めない目安金額を提示しそうなので止めておきました。(「これくらいが普通だと思うよ」という意思表示目的で登録しよーかとも思ったんですけど・笑)

    Web上で自分の仕事の料金を公表することがどういう意味を持つのか、いろいろと考えさせられる出来事でした。

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