描きたい漫画

    次はどんなお話を描こうかなぁ~と、考える時間は楽しいです。
    数年前までは「私が恋愛漫画なぞ描けるわけがなかろう!」と妙な自信すらあったんですが。なんでもやってみるもんです。食わず嫌いはよくないですね!

    思い返せば、私が恋愛漫画(っぽいもの)を初めて描いたのは中学生の頃。当時仲の良かったお友達と交換日記ならぬ交換漫画をしていた時です。レポート用紙に鉛筆で描いた漫画を数日ごとに交換するのです。中学生の私は、どちらかというとファンタジーや冒険ものが好きだったのですが、交換漫画の相手が恋愛漫画大好きな子だったので「○○ちゃんに読んでもらうなら、恋愛もので、こういう展開でないと」などと考えていたように記憶しています。

    ぶっちゃけ、描きたくて描いていた漫画ではなく、その、なんていうか……相手に喜んでほしい、それだけだったんですね、たぶん。描くのは自分だけれど、それを読むのは(楽しむのは)別の人、自分がその漫画で楽しむかどうかは別のこと、という認識がこの頃からあったみたいです。

    以前、ある方から「私と組んで、出版社に売り込みに行きませんか」とお誘いをうけたことがあります。「他にも描きたいものがあるでしょう?それを描ける出版社に持って行きましょうよ」と。
    たしかに、描きたいものはたくさんあります。現在お付き合いのある会社で、それらを全部描けるかというと……描けないものがあるのも事実で。そのために、他社に売り込みに行くのはやぶさかではないのですが……。私がやりたいことは『それ』なのか?という疑問がわき、結局そのお誘いはお断りいたしました。

    「読みたい」という人がいてはじめて、私は漫画を描くという行動を起こすのかもしれません。先のお誘いを下さった方も、「出版社に売り込みに行こう」ではなく「恋愛もの以外の、あなたの作品が読みたい」と言ってくだされば、OKしたかもしれません。意味としては同じようなことを言ってるのかもしれませんけれどね……ちょっと違うような気がするんです。

    幸い、今のところ私が描いているものは読者さんに受け入れられているようです。楽しんでくれる人がいるのなら、「それ」こそが私の「描きたいもの」です。

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