- 実家の軒先。
洗濯物を干すハンガーに、洗濯バサミで止められた糸。
その先には柿。
【図解】
「お母様、これはいったい何事でしょうか……?」
なんとなくやりたいことはわかるのだけれど、絵的にシュールすぎて質問してしまいました。
「干し柿を作ってるのよ~」と母。ご近所さんから渋柿をいただいたのだそうです。庭の木にたくさんできたからどうぞ、と。
「今は渋くて食べられないけれど、干し柿にすると美味しいんですって!」
都会育ちの母は干し柿の干し方(?)がよくわからないらしく、道具もないのでこんな感じになったようです。まぁその、あれだ、要は干せればいいわけで、間違ってはいないよねウン。
いつ頃から干してたっけなぁ。確かお正月くらい?日中は外に出して(思いっきり日向だった気がするんだけど、いいのかな)日が暮れると「カラスが来て食べられるといけないから!」といって室内に。……その時は私もなるほどと思い、日が暮れると「カーチャン!柿、仕舞わないと!」と言っていたけどよく考えたら夜中にカラスって飛んでるの……か……?
なんだかんだと日は過ぎて、どんどんしぼんで黒ずんでゆく柿。ドキドキ不安なマイハート。
(これは本当に食べられる干し柿になるのだろうか?ってか、本気でこれ食べるんですか母よ)
そしてついに運命の日はやってきました。
食卓に並んだ干し柿。これは「喰え」というご命令ですね……?
先に食べていた母は「上手に出来たわ~甘いのよ~」
そうは言っても、政治家のマニフェストよりも信用できないのが母の味覚です。しかしここまで見守ってきた、ある意味愛着さえ湧いていた柿ちゃん、勇気を出して胃袋にお招きしました!
……あれ、結構食べられるヨ?( ゚ω゚ )
驚きました。あんなテキトーな干しっぷりでいいんだ。
「今度はキンカンのはちみつ漬けを作るよ~」
そう言って、母はキンカンにつまようじをプスプス刺すのでした。(穴をあけるといいらしい)
上手にできるといいね!というか上手くいきますように!絶対食べさせられるし!
青木のはらさん>
こんにちは!
昆布巻きの煮汁……他に使うものなのかよくわかりませんが、いい出汁が出てそうですね!
お母様はきっと、計算されてたんですよ!
……たぶん、きっと。
おでん美味しそうです。
こんにちは。
佐木田ママのエピソードは、わたしの日常体験に非常に肉薄するものがあります。
最近やられたなと思ったのは、正月料理の昆布巻きを煮た煮汁(昆布巻きが食べ尽くされた後の鍋に残ったやつ)で作ったおでんかな。
母曰く、昆布の出汁がたまらない・・・とか?
そうかしら?
そうなのかしら!?