映画「ハゲタカ」観てきました

    全カット、ドキドキしました。ハラハラでした。気持ちの良い緊張感でいっぱいした。
    ただただ、おっさんたちが仕事の話をしているだけの物語なのに、この作品はどうしてこうも魅力的なんでしょうか。
    以下感想です。ネタバレ大丈夫の人はつづきからどうぞ。

    玉山鉄二の演じる劉が予想以上に良かったです。彼の起用は、「映画だし、エンターテイメントにしないといけないし、絵的にキレイなものも入れとかないとね!」……という意味なのかなぁと勝手に思っていましたが、いやいやいや、キャラクターとしてとても深みのある人物でした。なので、最期がちょっともったいない気もしました。でも「背後関係」を考えると、こうなるのが自然かな……とも。

    印象的だったのは、利用されていたとわかった守山に、金を渡すシーンです。普通なら、受け取る側が「こんなのいらない!」と突っぱねるとそれで終わりになりそうなシーンですが、この映画では劉(渡す方)が「(お金を)拾え!」と言うんですね。巨額のお金を動かしている人間だけど、小さなお金も大事にする。むしろ、お金の大切さをよくわかっている。そんな描写が「ハゲタカ」らしいなぁ……と思いました。

    ビジュアル的には、問答無用、文句なしに完璧にカッコよかったです。
    ファンの人なら、彼のイケてるスーツ眼鏡姿を見るだけでも映画館に行く価値はあるかもしれません。

    * * *
    「ハゲタカ」は、俳優陣の演技力が半端なく凄いと思うのですが、今回も圧倒されました。中でもお気に入りはアカマ自動車社長の古谷氏です。鷲津に経営の甘さを指摘された時の「卑怯者ォ!」の台詞は無敵に素晴らしかったです。あんなに感情こもった「卑怯者!」は、最近アニメでもめったに聞きません。最高です。そこで顔色一つ変えず、受け答えする鷲津にもシビれましたが。

    今回の「ほのぼの担当」は西野君(+猫)でしたね。過去のあれこれから見ると、もっと鷲津を嫌ってもよさそうなのに、仲良しですねぇ。(笑)そういう彼が好きです。西野屋てぬぐい、欲しいです。

    芝野さんは、映画でも芝野節全開でした。彼の「正しいと思う事」は全面的には受け入れられないんですが、彼の生き方は好きです。いろいろ大変だったけれど、最後は彼のキラッキラ☆した瞳を見れて良かったです。

    派遣工の守山は、最後のシーンがよかったです。劉にもらった金で、アカマの車を買ったんですね。ヤケになってギャンブルなどで使わず、生活費に充てるでもなく、ポンと車を買ったのがいいです。楽しそうに乗り回す姿が印象的でした。

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    そして鷲津ですよ……いいですねいいですねいいですね!(大事なことなので3回言いました)私服からスーツに着替えると、表情まで変わるような気がします。彼にとって、スーツ眼鏡は戦闘服ですよね!今回は、眼鏡を上げるしぐさが少なかったのがちょっと残念でした……。

    前半は完全に劉のターンでしたが、その分、後半の盛り返しが気持ちよかったです。「買い叩く!(×3回)」のシーンは特に盛り上がりました。キターーーーー!って感じで。カメラ方向変えて3カット同じ台詞って、どこの幼児向け戦隊ものかと(笑)イイと思います。なんかこう、ヒーローが決め台詞で決めポーズとるみたいで。

    どんなに不利な場面でも、決してうろたえることはなかった鷲津が、唯一動揺したのが劉の最期の電話の時だったというのも印象的でした。大げさな演技や台詞があまりなくて、淡々とした雰囲気の鷲津ですが、よく見ると様々な表情をするところがとても魅力的です。大森さんは本当に凄い役者さんだと思います。

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    2時間ちょっとで、よくこれだけ入ったなぁという濃さでした。
    ものすごーく集中して観ていたつもりだけれど、観終わってすぐ、もう一回観たいと思いました。

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